Wal-Martが繁盛するとき
自分はWal-Martや、Big K-Martなどの大規模安売り店がどうしても好きになれない。広大な店舗なので、どこにいけばどんな商品があるのかも中々わからない。そういう巨大な在庫空間の中、買い物客はゾンビのように虚ろな目で商品棚を見上げながら、カートを押し歩く。実に気味が悪い。
が、そのWal-Martに来る客層の行動に変化が生まれているらしい。
NYT: The Recession, Wal-Mart Style
- 商品棚をいろいろ見るのではなく、必要な商品だけ見るようになった。
- 特に食品。
- しかも、安いもの。
- Wal-Mart独自ブランドの冷凍ピザは去年より売上げが伸びている。
- 肉も高級品より安物が売れている。
- 牛より鶏。
- ステーキ肉よりひき肉。
- あるいは肉類を一切買わず、パスタのみ、とか。
- 電子レンジで作るポップコーンの売行きも伸びた。
- ついでに$5の映画DVDも。
- $378のRCA製32インチ液晶テレビも売れた。
- これは外食よりは家庭での食事を選ぶ世帯が増えた、という証拠でもある。
- 家庭菜園製品が売れている。家で野菜を作れば安くつく。
- 車の保守・整備関係も馬鹿売れ。買い替えず、DIYで直して乗り続ける世帯が増えている証拠。
- 家屋についても同じ。ちょっとした補修用具は他の分野より売れている。
- 赤ちゃん用品の売行きでも、節約志向がわかる。以前は、紙おむつ→トレーニングパンツ(pull-ups)→普通のパンツ、となっていたのに、最近はトレーニングパンツの売行きが落ちた。節約の為、紙おむつからいっきに普通のパンツにいくらしい。
The bottom, apparently, has met the bottom.
- 行く所まで行った、という感じか。*1
*1:The bottom has met the bottomは、シャレなんだけどうまく訳せない... パンツが底値に達した... なんか違うな