Cash for Clunkers
- 「古くて燃費の悪い車を捨てて、より良い燃費の車に買い換えてもらおう」というタテマエの法案=Cash for Clunkers。
- ホンネは自動車業界救済。
- 7月1日から施行されていたけど、詳細規則が公開されていなかったので機能していなかった。←日本のエコポイントみたい(笑
公式サイト Cars.gov
- 上記公式サイトからざっとした説明文(PDF)へのリンクが張られている。
- LA Timesのこの記事によれば、詳細な「規則」は100ページに及ぶ分厚いものらしい。
- 細かい規則が決められているのは、不正利用を防止するため。
以下、要点。
- Cash for Clunkersは古くて燃費の悪い車から、高燃費の車に買い換えてもらうために政府が購入資金の一部を援助するという仕組み。
- 予算総額10億ドル。
- 購入支援は$3500または$4500。
- 平均$4000として、25万台の自動車購入需要が生まれることになる。
- ただし、前述LA Times記事には、「うち、20万台はCash for Clunkers支援がなくても買い替えせざるを得ないと見込まれる」とあるので、景気刺激としてみると「5万台需要を生むために10億ドル突っ込む」とも取れる。
- 一台あたり2万ドル...
- 古い車ならなんでも引き取ってもらえるわけではない。
- 1984年「以降」に生産され、1ガロンあたり18マイル以下しか走らないこと。
- ちゃんと動作し、持ち込む人が過去1年以上継続的に保有していたこと。
- 当たり前だけど、下取り価格が$3500未満でないと、意味はない。
- 引き取られた車は再販売されないように、エンジンおよび駆動系が破壊されること。
- 適用されるのは新車購入かリースのみ。
- 価格は最高で$45000。
- 燃費は乗用車で最低22mpg。SUVで最低18mpg。小型トラックやミニバンで最低15mpg。
- しかも、引き取る車よりも良い燃費である必要あり。燃費改善により、支援金の額が変わる。
- $4500もらうには...
- 乗用車で+10mpg
- SUVで+5mpg
- 小型トラック・ミニバンで+2mpg
- $3500もらうには...
- 乗用車で+4mpg
- SUVで+2mpg
- 小型トラック・ミニバンで+1mpg
- 購入者は残期間1年以上の自動車保険に加入する必要あり。
- 一人一台のみ。
- 期間は11月1日までだが、10億ドルの枠が使い切られたらその時点で終了。
効果は?
- 前述LA Timesの記事によれば、細かい規定が発表された直後から新車販売は急増しているらしい。
- ただし、この規定が発表されるまで買い控えがあったことも考える必要あり。
- 1968年の車と1972年の車を保有している我が家みたいなところには意味なし。
- くず鉄市場はさらに下落するのでは?