市場が決めること
上の二つの記事を読んで思ったことをつらつらと...
- 自分も今のままでは、日本のシステム業界に未来はないと思っている。
- 二年前に書いた記事を参照。
- 全部顧客企業で内製しろ、と言ってるのではないよ。
- 内製すべきもの、外部に委託するべきものを分けるための「判断軸」を用意しないとダメ、って言ってるわけですよ。
- この「判断軸」こそ、その企業の「情報戦略」なわけで。
- そして「判断軸」を持ってない客ってのは、「高い〜 高い〜」とSI屋に文句をたれるのが常。
- 自分もひがさんと同じ理想を持っている。
- でも今のシステム業界が自身を改革するのは無理だろうね。
- 2〜3人の気の知れた仲間でも、意見が合わなくなるときはある。
- 10人越えたら、中々意見はまとまらない。
- ましてやそれなりの人数が集まる企業体で「じゃ、こういう方針に変えましょう」と言っても、中々実現はしないでしょ。
- 人は各自の利益最大化に動く。
- 改革で自分が不利になるのなら、その流れに逆らうのが常。
- なので、丸投げ志向の企業は今後もSI屋に投げるだろうし、SI屋はなんだかんだいって、今の業界構造を変えずに突き進むだろう。
- もちろん、その先に明るい未来はない。
- システム業界全体が、戦後の焼け野原みたいになる日が来るのでは。
- そう遠くない未来に、ね。
関連するかもしれない「どうでもいい話」
- こんな記事が表に出ること自体みっともないねぇ
- だってこの会社、利用者が一番多いブログとか、いろんなシステム提供しているんでしょ?
- そういう会社が、「実は社内システムもうまく作れず、ベンダーに文句言ってる」そういう構図だよね?
- それこそ自分たちの能力を棚に上げて「当事者意識が欠けている」のではないのか?
関連するかもしれない「いい話」
B社(京都府,従業者数26人)は,アルミ素材の精密部品加工を行っているが,従業者一人当たり利益では他社に負けないことを目指している高収益体質の企業である。現在では,昼間に従業者がNC(コンピュータによる数値制御)工作機械のプログラミング等を行い,夜間及び休日に無人化した工場で機械が自動で製品を作るというシステムがほぼ完成しているが,これを可能にしたのは,常務の「従業者の能力を最大限に引き出すための情報技術活用」への強いリーダーシップであると言える。
常務の入社時は,同社は自動車部品の下請企業であったが,常務が研修で親企業の生産ラインに立ったとき,人間のやる仕事としては味気ない作業が多いと感じたと言う。この経験以来,常務は,自社の仕事を人間のすべき仕事と機械のすべき仕事に細分化を試みた。当時,同社では,「職人」と言われる人たちの記憶や経験に頼る仕事を行っていたが,だれがいつやっても同じ結果が出るように作業の標準化及びデータ化を行い,一回受注した仕事は二度目からはほぼ無人で完成するシステムを構築した。こうすることで,従業者は多品種・単品・小ロットの加工準備に注力でき,自動車関連の下請からは脱却し,現在の事業分野に転換した。
なお,当然とも言えるが,ここまでの歩みは挑戦と失敗の連続であったと常務は言う。ふだんは従業者の管理を好まないという常務ではあるが,システムの移行期には,新システムの有効性を何度となく説きながら「職人」の協力を求め,オリジナルソフト作成,データの標準化に向けては,従業者に対し細部まで指導した。また,最初のころはデータ化に未熟な面もあり自動加工に際して部品が切削できずに刃が折れ,不良品の山ができたこともあった。
「職人」の感性が残ることを承知しながら,単純な仕事を無くし,人間らしい仕事をするために可能な限りの情報化に挑戦し続ける姿勢がなせる経営革新であったと言えよう。
→経済産業省の文書読んで感動したのはこれが初めて(笑