計算は速い。だが検算もしない。

MarketWatch: Twin views of China's economic growth don't quite add up

• 中国のGDPに関するお話。
• 地方政府発表の数字を足し上げていくと、中央政府発表の数字より大きくなってしまうんだってさ。
• 2009年上半期GDPにおける差は2050億ドル。

Another explanation put forward is that regional government officials deliberately inflate the figures to exaggerate achievement in economic development. Often, officials' performance appraisals are related to how well the economy is doing.
→地方政府のトップが出世競争のために数字を水増しして報告することがあるらしい。

• これを見て思い出したのが大躍進政策。

しかし1959年の7月から8月にかけて、江西省の廬山における会議（廬山会議）において、共産党の要人・彭徳懐が大躍進の問題点を諫めた。この指摘が、毛沢東の逆鱗にふれ、彭の支持者も含めて政治的に失脚した。この結果、大躍進に意見するものがいなくなるとともに、一層無理なノルマが課されるようになり、ノルマを達成できなかった現場指導者たちは水増しした成果を報告した。そして、その報告を受け取った毛沢東は更なる増産を命令するという悪循環に陥っていったのである。

そもそもね

• あれだけでかい国なのに、妙にGDP発表は早い。
• しかも、Revisionなしでしょ？
• Marc Faberはもっと鋭い指摘をしている。

The Chinese government is one of the few governments in the world that knows its GDP numbers three years in advance.

中国政府はGDPを三年前から把握できるという世界でも稀な国なのである。

• 要は信用ならん、と。