充電式ハイブリッド車に騙されるな
Minyanville: Don’t Believe the Hype About the Plug-In Car
ながい記事なので要点だけ...
概要:
- ハイブリッド車の価格は当面下がりそうにない。
- ハイブリッド車を買えるのは高所得者層に限られるので、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンが主流のままになる。
- 石油燃焼から電気駆動に切り替わり、大気汚染削減が見えてくるのは2030年くらい。
- National Research Council調査を引用。
- 電池製造コストは2020年までに35%低下。
- その先のコスト削減速度は弱まると思われるが、読みにくい。技術革新があるかもしれないが、今はわからない。
充電式ハイブリッド車
- 家庭用電源から充電できる。
- 最初の数十マイルはその電気で走り、以後はハイブリッド状態に。
- この方式の車は、通常のガソリン車より$18,000原価が高い。うち$14,000は電池。
- この「割高分」を取り返すのは何年もかかる。もしかしたら、車の寿命の方が短いかも。
電力問題
- 米国はこの充電式ハイブリッド車を推進したいようだが、問題がある。
- 夜間の電力需要が低い間にみんなが一斉に充電するのであれば、百万台までは対応可能。
- だが、これらの車が昼間-仕事中とか、買い物の合間とか-に充電すると、発電設備増強が必要になる。
- また、ハイブリッド式だから100万台までは可能ということにも注意すべき。より巨大な電池を使う完全電気自動車は(夜間充電でも)もっと少ない台数しか充電できないことになる。
- National Research Councilは、充電で走る自動車の台数は、価格や電力供給などが制約となり、2030年に1300万台というのが現実的な推定としている。
- これよりもっと楽観的な(非現実的な)推定でも、原油利用の削減は2%にとどまる。
費用対効果
- ハイブリッド車は、ガソリン式自動車に比べてCO2排出が減ると言われているが、その製造原価の高さや、発電設備増強に必要な社会的コストの増加にも注意する必要がある。
- 現状は、大量の石炭が発電に使われている。これは環境保護者達の攻撃対象でもある。
- 廉価な石油発電から他の「クリーンな」方式に切り替えると、当然電気代は高くなる。
- これらを含めて、ハイブリッド車の効能を分析するべきである。
- このような分析はアルコールエンジン車にも必要。
- とうもろこしから1ガロンのアルコールを作るには、化石燃料1.29ガロンが必要。
- 割があわない。
- もちろん、新技術は研究されているし、期待もある。
- だが、量産実用化される保証はない。
まとめ
おまけ
- ハイブリッド車が高価なうちは、中古も高く売れる。
- なので、こまめに買い換えて乗れば、実は安くあがるんよね。