若者よ! 外国語を学んで備えよう!

題名は釣りです。

でもね、もし民主党と愉快な仲間達が本気で円安と財政破綻まっしぐらな政策を実施して$1=360円時代再来、なんてことになってしまったらどうなると思います?

「円安を活かして豊かなモノづくり日本の復活だ!」なんて、おっさん達が読む夕刊紙に書かれているような陳腐なハッピーエンドにはならんわけですよ。

輸入に頼っているエネルギーや原材料価格は上昇しちゃうでしょう。生活に必要な物資・サービスの価格が上昇して暮らしにくくなります。

一方、派遣労働の禁止だのなんだのと労働者を保護する政策ばかり強化したら、企業側は採用を減らすか、もっと規制の緩い他国に生産拠点を移すでしょう。下手したら研究開発機能や、もしかしたら本社ごと海外に行ってしまうかもしれない。

結果、国内に残るのは職を失った人達。そこに物価高が襲ってくるわけです。どうするか? 手段は二つ。

手段1...海外に行って稼ぐ。

いわゆる「出稼ぎ」です。例えばアメリカだったら...

力作業系。朝からホーム・デポ駐車場に並んで、そこで買い物したお客さんの荷物を運ぶのを手伝ったり、家まで行って組み立てを手伝ったりする、なんて毎日が待っています。一緒に仕事するのはメキシコ人になりますから、英語とスペイン語の二ヶ国語習得は必須となりましょう。 

農業大国アメリカでは農場での仕事もたくさんあります。イチゴ摘みみたいに、機械化できない作業は人力に頼らざるを得ないのです。この分野もたくさんのメキシコ人達と過ごすことになるので、スペイン語を習っておいて損はしません。

サービス業の国ですから、飲食店での仕事もたくさんあります。でも、やっぱりそこではメキシコ人達と張りあうことになるでしょうから、スペイン語は必須ですね。

手段2...海外からのお客さんを相手に稼ぐ。

円が対外で安くなるということは、海外からの観光客増加を意味します。この分野での雇用は増えるかもしれません。

受けたサービスに対して正直にチップを払ってくれる外人さんも少なくないでしょう。最低限、英語は使いこなせるようにしておきたいところです。外人さんの接客ができなければ、観光業界で働けても、部屋の掃除やベッドメーキングという低賃金の仕事しか待っていませんからね。

言語不要な手っ取り早い仕事(かっぱらいとか、売春とか)で外人さんから稼ぐことも可能でしょうが、リスク対リワードを考えると推奨できません。やはり外国語習得をしておいて損はないのです。

ちなみに...

  • 上に書いたようなことを真面目に予想しているわけではないよ。
  • 円安・インフレ政策ってのはそういう結果になるかもしれんけど、それでもいいの? という問題提起です。

現実は...

ある程度金利が上昇してきたところで、「投資から預金への逃避」が発生し、そのお金が再び国債に流れることで、金利発散や円暴落は回避されるだろうと思ってます。もちろん、投資資金が引けていくことで企業はどっかんどっかん潰れていくことでしょうが、海外資本が「適正価格で」買い取って、大胆にリストラしていくのではないか、と。→やっぱ外国語は学んでおいて損しない。