幼児が乗っているクルマを奪って逃走した男は、クルマ泥棒でも誘拐犯でもなかった
ちゃっちゃらっらっちゃ〜〜〜〜〜んんん チッチッチッ♪
新聞にぃよりますとぉ、カリフォルニア市サンノゼ在住の3児の母ぁ、イザベル・ルエヴァノさんがぁ、子供たちを2000年型ホンダアコード後部座席に乗せようとしている間にぃ、何者かがクルマを強奪ぅ。末っ子の2歳児サイラス君ともども逃走しましたぁ。
- が、これは自動車強奪でも誘拐事件でもなかった。
- イザベルが自動車ローン返済を延滞した結果、差押屋(Repo Man)がクルマを持っていってしまっただけのことだった。
- 差押屋は押収したクルマに幼児が乗っていたので仰天。
- 自ら警察に連絡。サイラス君は無事母親のもとへ。
- 警察や検察も事件性なし、ということで処理している模様。
- イザベルの年収は$28000。最近アパートを引っ越し、その入居金(Deposit)を工面するために自動車ローンが払えなくなった、と。
- 延滞期間は双方で主張が食い違っている。イザベル側=17日、クルマ屋側=一ヶ月。
- カリフォルニアでは、返済が期限より5分遅れたり、返済額が50セント足らなかっただけで差押は可能となるらしい。借手に優しいとは言えない。
差し押さえ屋って難しい商売だと思う。事前に「差し押さえますよ」と通知したら相手が逃げ隠れしちゃうかもしれない。銃が出回っている社会だから、ささっと回収しないと撃たれる可能性もある。
かといって、借り手側の権利を強化しちゃうと、貸出時の審査が厳しくなるだけだろう。結果、借りたくても借りられない層が厚くなり、消費は低迷する。借りられる人もリスクプレミアム乗せられて、高い買い物を強制されるだけ。
参考にした記事=SJ Merecury: Repo man takes San Jose mom's car with 2-year-old in back seat