以下繰り返し?
2008年2月3日に引用した記事を再掲。
ケインズやクルーグマンが主張したとおり、民間部門が低迷しているときは政府が需給不足を補填する義務がある。でも、ご存知のとおり今年は選挙なので政府がまともに動けるのは2008年末になるだろう。ということは、米国経済およびそこに依存する世界経済は当面の間打つ手もなく夢遊病のようにふるまうわけだ。経済修復と金融政策がばらばらな状態というのは、過去10年にはなかったことで、むしろ1930年代に近い状態だわな。
→こうなると議員さん達にとっては、目先の経済政策よりも秋の選挙対策が大事になる。
- オバマ大統領が商用銀行の自己勘定取引を規制する、と言い出したのもマ州での敗北と無関係ではないだろう。
- オバマ政権が約束していた医療保険改革が中間選挙までに実現されなければ、民主の立場は非常に厳しくなる。そして、多分実現されない。
- となれば、他の攻撃目標を立てるしかない。金融機関を叩くのは、大衆迎合的にはわかりやすい。
- あと、おそらくは中国を叩きだすだろう。
- 一方で、Senate Dems Not Sure They Can Get Enough Votes to Reconfirm Bernankeなんて話もある。
- 今月末で任期切れとなるBen Bernanke FRB議長が再選されるかどうか、民主党側も自信がないのである。
- 2008年は議会政府側が選挙に邁進している間、Fedが利下げなどの政策で踏ん張れた。
- 今回、Fedの足並みも乱れるとなると、また我々は嵐のような状況に再遇することになるかもしれない。