中間選挙に向けて

NYT: In California, a Rebuke to Toyota(カリフォルニアはトヨタを袋叩き)

  • 元々カリフォルニア州には「Buy American」という方針があった。
  • 州が使う公用車にはアメリカ製を買おう、というもの。
  • 50%以上の部分がアメリカ国内で生産されると、アメリカ製とみなされる
  • 2003年に環境重視の機運が高まったがアメリカはエコカーが作れなかったのでBuy American条項は休止され、プリウスが買われた、という経緯がある。
  • が、ここ一連のリコール問題に、カリフォルニア州フリーモント市のNUMI工場が閉鎖される*1という条件が重なり、議会の愛国派はトヨタをたたき出した。
  • Buy American条項復活を主張しているのはTed Lieu州下院議員(民主)

景気が悪化すると、こういう安直な保護主義が台頭してくるのかな...と思ったが...

Ted Lieu議員は南カリフォルニアの53区出身。トヨタの販売拠点があるトーランス市もここに含まれる。トーランス拠点が販売するトヨタ車のほとんどは米国内で生産されるらしいので、「Buy American」が発動されても特に問題ないようだ。

つまりこの議員さんはこの秋の中間選挙に向けて、地元トヨタへの義理はきっちりと果たしつつ、愛国者層にも媚を売っている...というのは深読みしすぎ?

*1:4月で5440人以上が職を失う