プライベートクラウドに未来はない
一部で話題になっていたらしいJames Hamilton氏のPrivate Clouds Are Not The Future(プライベートクラウドに未来はない)、の要点だけ。
- クラウド技術が企業システムの経済効率を高めるのは確か。
- だが、クラウドは規模がものをいう設備産業そのもの。
- この記事ではクラウドの規模を消費電力で表現しているが「数十メガワット」の規模では、経済的、効率的で環境にも優しいクラウドサービスは提供できない、と指摘。
- また、規模が大きくなればなるほど、需要の集中も避けられる、としている。流通は11月、税務は4月、金融は各四半期末、ある業界は月次、ある業界は週次、という具合に。
- プライベートクラウドでは、どうあがいてもその領域まで到達できない。結果、非経済的で比効率的であり、なおかつ繁忙時と閑散時の差異が大きすぎる(=投資効率の低い)状態に陥る。
- プライベートクラウドは「一時的なその場しのぎ」でしかなく、最終的な理想型であるパブリッククラウドへの移行を遅らせる意味しかない。