政府のお墨付き「Energy Star」は簡単に取れる!

  • GAOという機関がある。
  • 連邦議会行政監査局。
  • 日本でいう会計監査院を機能強化したような所か?
  • そこが"Energy Star"取得手続きを調査している。
  • Energy Starってのは、省エネ型の電気製品・ガス製品などにつけられる「政府お墨付き」で、製品によっては購入補助がでたり、減税措置がとられたりする。→http://www.energystar.gov/

  • その承認はEPAやDOEがやってくれるらしいのだが... ちゃんとやってるかい? とGAOが抜き打ち検査した。
  • GAOがどうやってEnergy Star取得過程を調査したか? その手段が面白い!
  • GAO自らが「インチキ製品(Bogus Product)」を作り、適当なテスト結果をでっちあげ、それを元にEnergy Starを申請し、どうなるか試しているのだ。
  • Energy Starを取得できたインチキ商品(と、取得までの期間)
    • ボイラー(1日)
    • 洗濯機(即日)
    • パソコン用モニタ(30分)
    • 除湿機(?)
    • 食洗機(1日)
    • 電源アダプタ(?)
    • 暖炉(一週間)
    • ガソリン駆動型目覚まし時計*1(期間不明だが、EPAは何の問い合わせもなく承認したそうな)
    • 地熱利用ヒートポンプ(期間不明だが、申告データを鵜呑みした模様)
    • 軽量商用熱交換器(一週間)
    • 金属屋根(一ヶ月)
    • プリンター(一ヶ月)
    • 冷蔵庫(1日)
    • 空気清浄機(11日。下記製品写真で通ってしまった)

    • 冷水機(4日)
  • 残念ながら(いや、当然のはずなんだけど)Energy Starを盗れなかったインチキ製品
    • 小型蛍光灯
    • 換気扇
  • 結果がでてないもの
    • 充電器
    • 装飾用の電灯紐
    • 電気オフィスハンマー(意味不明だが、さすがに審査は通らなかったか)

→あきらかに、Energy Starの取得は「ザル」だと言える。
こちらのGAO発行PDFに、より詳しい経緯が掲載されている。どうみてもインチキな空気清浄機をこさえて、偽のテストデータまででっちあげてEnergy Star取れるかどうか試すなんて、GAOっておちゃめな政府機関だな。

「Energy Star」っていう表示がついた製品を使っていると、なんとなく環境にやさしい気分がしたもんだけど、今回のこのGAO報告を読んだらいっきにシラケてしまった。


こちらのブログでネタをみつけました。→http://www.contrarianpundit.com/?p=645

*1:完全にネタ