Facebookの新個人情報取り扱い基準と退会者増加

Google Newsで「Facebook Backlash」を検索すると、先月末あたりからFacebookの退会者が増えていることがわかる。そのきっかけとなったのが、同SNSの新しい個人情報取り扱い基準であることは疑いない。

最新のPrivacy Policyは4月22日付。左記リンク先に原文があるが、長い。NYTのこの記事によれば、5830語もあるそうな。これはアメリカ合衆国憲法の4543語より長い。まあ、こういうのは簡潔でわかりやすいことに越したことはないが、利用者が増えれば色々突っ込んでくる奴もでてくるので、色々と対処しなければならないのであろう。

そして新基準では、利用者の情報は「デフォルトで公開」という設定になってしまった。おそらくこれが、退会を決意するきっかけになっているのであろう。

だが、デフォルトで公開ということは、きちんと設定すれば公開範囲を制限できる、ということでもある。その設定画面はPrivacy Settingにある。

下図はその設定画面例だが、ほとんどの項目は「Everyone(すべての人に公開)」「Friend and Network(友人とネットワーク)」「Friend of Friend(友達の友達まで)」「Only Friend(友達のみ)」「Customize(その他)」が選べるはずだ。

「Friend and Network」では自分が加入しているネットワーク全てに公開することになる。公開ネットワークを選びたければ、Customizeを選択する。下図のようにネットワーク毎にチェックボックスが表示されるので、公開したいネットワークを選択すればよい。Customizeでは「Friend of Friend + ネットワーク」という設定も可能になる。

設定項目が多い分、個別設定は結構面倒である。だが上手に使いこなせば、知り合いのいる可能性があるネットワークに自分の情報を適切に公開することも可能である。「Facebookは個人情報がヤバいらしい」という根拠のない情報を耳にしても、「ああ、それは使ったことがないか、使いこなせていない輩の戯言だわな」と聞き流すことだ。使いこなせばこんなに便利で楽しい道具もないのだから。