Martin Wolfのリフレ派釣り
はてなブックマークで日本は本当に公的債務問題を抱えているのだろうか?っていうMartin Wolf氏によるFT紙記事が人気を集めていたので読んでみた。釣りにしても程がある記事だわな。
- インフレを作り出して公的債務の実質価格を下げたところで、国が買い戻す。
- 物価が上昇していくので、民間は貯金せずに消費に回る。
- めでたしめでたし。
ちょっと考えればわかることなんだけど...
- 上の政策が仮に実行されても、銀行が物価上昇率を越える預金金利を設定することは難しい。資産の部の国債の価値はどんどん劣化するのだから。
- 物価上昇率が銀行の預金金利を越えてしまうようなら、預金は一斉に引き出される。
- だけど、銀行の仕組みはそれを許さない。
- 故にこの政策は、預金封鎖と一式にしないと機能しない。
Martin Wolfが「師と仰げ」と指定したアルゼンチンの例を見ればわかる。これはインフレを語ったデフレ政策なのだ。わざわざこんな手の込んだことしなくても、最初から公的債務を40%ヘアカットすればいいじゃん。もちろん、日本は信用を失うので、その後は高金利でしか借入できなくなるが。
アルゼンチンやもっとすごいジンバブエが豊かになったという話を聞いたことがある?