Appleは深刻な病気に罹っているのではないか?

今日はApple絡みで面白い情報を二つ仕入れた。

万博太郎さんのTweet経由TechWave スマートフォンの次はスマート自転車=Appleが特許申請【湯川】

Apple関連情報ブログPatently Appleは、Appleがスマート自転車の特許を申請したと報じた。米特許商標事務所が公開したもので、Appleが開発中の特殊自転車のアイデアを見ることができる。
 ランニングシューズの中にセンサーを入れデータをiPodに集計するNike+iPodの自転車版ともいえるアイデアで、スマート自転車に装備されたセンサーとiPhoneiPadに搭載されたセンサーで、速度や走行距離、時間、緯度、経度、標高、坂の傾斜、心拍数、風速などのデータを集計できるようになっている。

 またグループで走行するサイクリングの仲間とも各種データをリアルタイムで共有できるようになっているという。またiPhoneiPodをハンドルバーに設置して地図を表示したり、走行中の動画撮影が可能な仕組みになるようだ。

→この説明だけではわからないので、引用されているPatentlyAppleの記事を読んでみたが...

iBike Dashで実現されている仕組みがほとんどじゃん... もちろん、iBike Dashには含まれていない機能もある。

  • ヘッドアップディスプレイや3次元ホログラム表示→そもそもできるのかよ、という疑問。
  • 仲間がどこにいるかをリアルタイム共有→iPhoneがLatitudeサポートすればそれで解決する気もする。

いずれにしても、このアップルによるスマート自転車(まさかiBikeを名乗ることはないだろうけど)には斬新さが認められない。なのに、わざわざ特許を申請している。解せない。

だが、このスマート自転車の情報とほぼ同時にもっと香ばしいネタが入ってきたのである。

Appleは深刻な病気に罹っているのではないか?

Appleが他人の発案を自社特許として申請しようとしているのならそれは大問題である。それも故意にやっていたのなら最悪だ。だが、Appleほどの企業がそんな危険を冒すであろうか?

個々の発案は確かにパクりかもしれない。むしろ、限りなくクロに近いだろう。スマート自転車を考えるくらいの自転車好きなら既存のサイクルコンピュータやパワーメーターの存在を知らないはずはないだろうし、Where Toの図柄を「偶然の一致」で片付けるのは宝くじで100回連続当選するくらい難しいものがある。

その「クロに近い発案」をチェックできていないのが今のAppleではないのか? その背景は外部の人間には邪推しかできないが:

  • 法務部門が強制する内部統制を企画部門が軽視・無視している。
  • 知財の作業をどこかにアウトソースしたが、その作業品質を管理しきれていない。
  • 社内の内部統制が厳しすぎて、部門間での情報遮断が起きている。誰かがNoと言っても肝心の人に届かない。*1

先日のiPhone4アンテナ騒動に加えて、Appleは法的紛争リスクを多く抱え込んでしまいそうな予感がするのであった。

*1:これはどちらかというとアンテナ事件で起きた話かも