now what?

米国新築住宅販売件数が記録的に低かったというニュースがあったが注目したいのは「6月と7月の二ヶ月間、75万ドル以上の新築物件は全米で一件も売れなかった」という事実。MishZHがDavid Rosenbergの報告を引用している。

The high-end market, in particular, is under tremendous pressure. In fact, it is becoming non-existent. Guess how many homes prices above $750k managed to sell in July. Answer — zero, nada, rien; and for the second month in a row.


高価格帯物件には尋常ではない圧力がかかっている。むしろ高価格帯物件市場は存在しない、と言ってようかろう。7月に売れた75万ドル以上の物件数はいくつだと思う? 答はゼロ。6月に続いてゼロ、である。

Now what?

新築物件は売買契約締結時に「売り上げ」が立つ。一方で、中古住宅は所有者名義が移転完了時点で売り上げが立つ。そしてショートセール等の場合は名義移転が完了するまでに数ヶ月〜1年近くかかる。今、街中で時々見かける「Sold」という看板は、ずいぶん前に売買手続が始まっていたわけだ。

75万ドル以上の新築が敬遠されているのであれば、75万ドル以上の中古物件を好んで買う人もそれほど多くはなかろう。この秋以降は、中古高額物件も「まったく取引がない」状況に陥るのでは。