景気刺激策は50兆ドル(4250兆円)規模で

Twitterで時折面白い話をしているReformedBroker(Joshua M Brown氏)のブログ記事: Op-Ed: I’m Calling for $50 Trillion in New Stimulus(景気刺激策として50兆ドル規模を提案する)

Reading Paul Krugman's latest op-ed, in which he declares himself Smartest Man Alive for his calls in early 2009 about the need for big and bold stimulus, I can't help but feeling that the professor does not go far enough.

クルーグマン御大は9月3日ブログで、「2009年当初にもっと大規模な景気刺激策が必要だと看破したのは俺だけだぜ俺って世界で一番賢かったぜ」と自慢げに話しているわけだが、クルーグマン教授の提案はまだまだ甘いと思う。

以下、さらに適当に抜粋＆訳。

• そう。クルーグマン御大はノーベル経済学賞をもらうくらい賢いので、景気刺激策の形などどうでもよいのだ。規模の問題なのだ。
• そこで私Reformed Brokerは50兆ドルの景気刺激策を提案するよ〜ん。それも今すぐに、だ。
• もう「貨幣」なんてどうでもいいじゃん。キットカットのチョコレート買うのにDiscoverのクレジットカード使えるんだぜ。
• 俺が言いたいことはだな、1兆ドルと50兆ドルの間になにか違いはあるのか、ということだ。
• 1兆ドルだろうが50兆ドルだろうが、アメリカ国民は現世代も、次世代も、そのまた先も決して返済してもらえることは有り得ない、ということだけは確かなんだ。
• 米国政府のある一部門が、別部門に金を貸している、なんて話もあるんだよ。借り手が貸し手になって、その貸し手は借り手にもなる。いったい、誰が誰に借りているんだ？間に入って手数料稼げる金融機関が嬉しがるだけじゃねーか。
• 数兆ドルだろうが、数十兆ドルだろうが、もう大差はない。
• それで60万人の雇用を生み出せるならいい話じゃないか。
• 行けオバマ。50兆ドルだ。でかく行け。

解説

もちろん、Reformed Broker氏はネタで話している。オバマ政権の発表を信じる限り*11兆ドルを投じて創出された「雇用」は60万なのである。一件の雇用創出あたり、実に167万ドル。これで「足らない」とクルーグマン御大が本気で考えているのなら、彼はノーベル経済学賞を返上するべきだと思うのだが。

*1:自分はこれもお化粧した数字だと思っているが