自転車は危険か?

そのRay Hosler氏のブログに興味深い記事がある。まずは2010年6月7日のExcuses, Excuses! It’s Dangerousより。米国運輸統計局による自己統計をもとにした、2008年の死亡事故件数分類が紹介されている。

件数でみれば、クルマが最も危険で、以下、歩行者、自動二輪、自転車、列車、飛行機と続く。

では、確率で考えるとどうなるか? こちらはWikipediaからの転載で

  • 距離あたりでは、自動二輪が最も危険で、以下、歩行者、自転車、クルマ、列車、飛行機。
  • 時間あたりでは、自動二輪が圧倒的に危険で、以下、自転車、歩行者、クルマ、列車、飛行機。

→時間あたりでは、自動車より自転車のほうがやや危険。ただし、大差をつけて危険な自動二輪と比較すると似たようなレベル。*1

次は、2010年8月23日のAccidents will happenという記事。こちらは、各国の自転車死亡事故件数および全死亡事故に対する自転車割合を比較している。

死亡事故にしめる自転車の割合が最も大きいのはオランダ。以下、日本、デンマークハンガリーと続く。オランダは自転車利用を積極的に進めているので、事故も多くなるのだろう。単純な件数では日本が突出しているように見えるがこれは人口が多いため。オランダは1600万人で138件。日本は1億3000万人で933件。人口比で考えると大差ない。

自転車は危険か?

感覚的に「自転車は危ない」などと言わず、こうして数字を見てみるのは悪いことではなかろう。「自転車も自動車も同程度に危ない」と覚えておくのが正解では。

*1:ということで、Twitter不正確な発言をしてました。訂正してお詫びします。