だってIPAですから...

じゃ自分は化粧しないので6Kか:ところでIT業界というのはどの業界?

今回の議論、Yahoo!楽天MicrosoftOracleGoogle、HPなどを呼んだら、結果は全く違ったのでは?ていうか、重層下請構造組でなくて、「ネットのあちら組」か外資であれば、どこであってもそこそこ人気あるんじゃない?

IPA主催である限り、重層下請構造組以外は呼べないのでは?
80年代後半に「西暦2000年に、ソフトウェア技術者が97万人不足する」と見積もった、あのIPA。半年先の見通ですら大幅にブレるこの業界なのに、なぜ10年以上先を見通せたのかさっぱりわからんが...

まあ、問題なのは見積もりの正確さではない。20年以上も前に行政(とその外郭団体)が「労働集約型産業」としてソフトウェア産業を定義し、その路線を変更せずに引っ張ってきたことが問題なのよ。手法や道具の発展で、ソフトウェア開発のあり方は大きく変わりつつあるのだけど、それは行政(とその外郭団体)がやってきたことを完全否定することに他ならない。自分達が敷いてきた路線を完全に否定するような座談会をIPAが主催できるはずはないでしょ。

IPAが本気で日本のソフトウェア産業をなんとかしたい、と思っているのなら... 「もう来年からは情報処理試験ITスキル標準もありません。あとは民間で頑張ってください。」と消えることではなかろうか。

「未踏」について

以前、スラッシュドットIPAの悪口を書いたら、「未踏をやってるんだからIPAはすごいんだ」みたいな反論をいただいてしまった。

確かに「未踏」プロジェクトは(IPAにしては)良いことだ。でも、IPAである必然性ってどこにあるのだろう? 民間でやったら、もっとすごいことになっていた可能性もあるわけでしょ。 

確実に言えるのは、行政(やその外郭団体)がこんなことやったら民間は「国に任せよう」と思ってしまうようになる、ということ。 社内で若者が「とんがった」プロジェクトを始めようとしても、「未踏にだしてみなさい」と言われればラッキーなほう。たいていは「馬鹿なことはやめとけ」と潰されるだけだろう。 民間が「すごいことは国に任せよう」と思うようになるから、国は「すごいこと」をやってはいかんのだ。