Σ主義標準化推進派
Danさん経由: kwatchさんの「従来のソフトウェア工学が決定的に間違っている点」
- ソフトウェア工学もいろいろな分野があるので、一概に間違いともいえないでしょ。
- だけど、「ソフトウェア開発はこうあるべきだ」という前提を間違えた人達は少なからずいたわけで。
- それは工学でもなんでもなく、迷信・妄信の類でしかなかったかも。
よく、ソフトウェア開発を工場での作業に例える人がいるけど、これも「属人性を排除できる」という勘違いからもたらされているのではないだろうか。属人性を排除して能力を均一化できると考えているから、工場での作業に例えてしまうのだろう。
- この「(工程標準化により)属人性を排除して能力を均一化できると考えている」人は、私が就職した1987年当時に既に存在した。*1
- そういう毒電波は主に情報処理推進機構方面から発信されていた記憶がある。
- Artifactを「成果物」と訳すんだということも、情報処理推進機構方面から発信された電波で知ったくらいだ。*2
- こういう工程標準化信仰者がマントラの如く「標準化〜 標準化〜」と言ってると、それを繰り返して聞かされる人達は刷り込み現象の如く「標準化は可能だ」と思うようになる。
- つまりこれは宗教やイデオロギーの類なのかもしれない。迷信・妄信と紙一重だ。
- 宗教やイデオロギーが迷信・妄信と違うのは「信じるものは救われる」という点だ。
- 標準とされる工程に従っている限り、たとえ失敗に終わったとしても「定められた手順に従った」と言い逃れることができる。
- 自らの頭で考え、苦労し、工夫し、苦悶し、失敗すると怒られる。お前が悪い、と言われる。
- 手順書どおりに仕事すれば頭使う必要なし。しかも失敗しても(怒られるのは変わりないけど)「手順どおりにやりました」と言い逃れできる。
- さて、あなたはどっちを選ぶ?
- 1985年当時、2000年にソフトウェア技術者は97万人不足すると予想されていた。
- 本当に97万人不足したのかどうかは知らない。*3 *4
- 誰か検証した?
- それはともかく、10年ちょっとの間に大量に生み出された「ソフトウェア技術者達」は工程標準化を妄信していたとしてもおかしくないだろう。
- その世代が管理職になっている現場も少なくないはずだ。
- その下で働いている世代も、やばいかも。