BayXP Meeting

昨日参加してきたBayXP Meetingのまとめ。

参加者

北はSanta Rosa、南はSanta Cruzから10名ちょい。XP開発部屋の一例のWilliamも参加。

内容

Agile2006に参加した人達(自分も含む)による印象的なセッションの発表と、雑談。ピザがでてきたけど、アルコール類はなかった。

  • Agile開発は、いわゆるChasmを越えた。もはや異端児ではない。
  • CapitalOneにおける250人同時投入Agile開発のような大型案件の事例もでてきた。
  • 一方、Agile開発移行についてこれない人達をどうするかという課題は残る。(アメリカといえど単純な首切りは好ましいことではない)
  • 開発チーム、開発企業の文化をどうやって変えていくか、という問題もある。
  • Refactoring Databasesにより、データベースのリファクタリングが現実のものになってきた。これにより既存システムをも巻きこむAgile開発が進むはず。
  • リスク管理としてのAgile。最悪の事態を想定し、それを避けるためにプロジェクトを組みたてていくと自然とAgileになっていく。この本が参考になるらしい。

感想

二年前だとBayXP MeetingはXPなのかDSDMなのか、みたいな枝葉の議論が盛り上がっていた記憶があるけど、もはや「Agile」で一括り。全く同じプロジェクトはないのだから、むしろ細かい差はあって当然だし健全、ということらしい。この会議の名前にはXP、という単語が残ってはいるけど、実際の開発現場で純粋なXPを使っているのは稀で、ほとんどはXP+SCRUMとか、LEAN+SCRUMみたいなごちゃまぜ。その混ぜ具合、調整具合がAgile時代のプロジェクトマネージャに問われる、ということ。

書き忘れ

SOX法Agile開発の関係が雑談で盛りあがった。極めて少いオーバーヘッドで内部統制管理を実現できるのがAgile開発、ということらしい。