GM凋落の軌跡
Minyanville: GM: The Road to Hell Is Paved with Good Incentives
- GMが凋落していった過程を解説した良記事。
- 題名は「報奨金で舗装された地獄への道」とでも訳せるかな。
- 以下、概要のみ...
- 70年代の高金利時代に、GM(や他メーカー)は「購入ローン金利を市中金利より下げる」ことで新規購買拡大を狙った。
- この傾向は80年代になっても続く。
- 80年代半ば、シェアを失いつつあったGMは「0.9%ローン」を投入。→住宅サブプライムローンと同じで、「本来、その車を買えるはずのない」層が手を出す結果に。
- 一時的に販売は伸びたが、買替え時期がやってきたら別の問題が。こういう低金利ローンに頼る層は、下取り額よりローン残高の方が大きいのが常。結局、新車が売れなくなる。
- 追いつめられたGMは、「短期間リース」に手を出す。リース期間を2〜3年とし、リース終了後の査定価格も高めに設定。→中古車市場の動向によっては損失が膨らむリスクを抱えることに。
- 短期リースは馬鹿受けし、新車は飛ぶように売れた。が、リースアップした車が中古車市場に大量に放出されることで、中古車価格が低迷。リース開始時に想定した買い取り価格と中古車市場価格との乖離を埋めるため、結局は収益悪化。
- そんな所に住宅バブルの神風が吹き、「リースから販売へ」と路線変換したが、競争のためには「頭金5%で5.5年ローン」みたいな無茶な販促が必要だった。
- 住宅バブルがはじけ、もはやGM車を買う人はいなくなった。
どうでも良いこと
- どこかの日本車メーカーも、リースに活路を見出していましたなぁ。