「日本型」という言葉の濫用はよろしくない
毎日: 電子書籍:「元年」出版界に危機感 東京電機大出版局長・植村八潮さんに聞く
◆米国でプラットフォーマーに対抗できるのは、複数のメディアを傘下に収める巨大企業だけ。出版社4000社、書店数1万6000もある日本の出版業界が、このままで対抗できるわけがない。日本の特性を生かした、しかも多業種が参入できる日本型流通モデルを開発していかなければならない。
- そうなのだろうか?
- ちょっと古い資料だが、米国勢調査局資料に、米国書店数が記載されている。
- 11,036 bookstores
- 日本のほぼ三倍の人口を抱える国家が、日本の6割程度の書店数で足りているのである。
- 見方を変えれば、日本の出版業界がいかに非効率な構造の上に成立しているかを物語る数字でもある。
- 少ないパイを多くの関係者が食い合うからジリ貧になるわけで。
- それを「日本の特性を生かした、しかも多業種が参入できる日本型流通モデル」と表現するのは詭弁であろう。