借換と絶望、どちらを選びますか?
- 住宅ローン返済に苦しむ借手を救済する、という名目でオバマ政権が鳴り物入りで始めたHAMP*1。
- その適用条件や適用までの事務手続きは煩雑。申し込んでも最終的に拒否される借手が少なくない。
- その拒否された借手を襲う問題を取り上げた記事→Homeowner left with big bill, trashed credit, after rejection for federal loan modification
Of the 3.4 million eligible loans, 228,000 have been permanently reduced, while 155,000 have been rejected during the trial period, according to Treasury Department data compiled by the nonprofit Pro Publica.
- HAMPが想定する対象は340万世帯。うち、HAMPによる借換を受けることができたのは22万8000世帯。
- 15万5000世帯は、借換試行期間を終えた後に借換を拒否されている。
- そして借換を拒否されると...
When Fallbrook homeowner Armando Robles was rejected for a permanent mortgage modification, he was disappointed ---- but that was nothing compared to how he felt when he discovered his credit rating was trashed and he was stuck with a "catch up" bill for $10,500 piled high with interest and late fees.
→延滞分に手数料と利息が乗っかってくる。そして信用度(Credit Score)は地に落ちるので、延滞利息は跳ね上がる。
解説
- HAMPによる借換は「一定期間の返済延滞があること」が必須条件。大抵は90日。
- そして申し込んでからの手続きが煩雑で時間がかかる。
- そのうえで...まずは月々の返済額を減らした試行期間が待っている。半年とか。
- 試行期間を終えて「残念でした。あなたはHAMP適用外です」と宣言されると、「それまでの延滞分+試行期間中の不足額+それぞれへの延滞利息と手数料」が債務の部に積み上がることになる。
- しかも、延滞しまくりなのでその人のクレジットスコアはどど〜んと落ちる。借入金利は急上昇。
- もはや破産を選ぶしかない...
*1:Home Affordable Modification Program。英文としてはHome Affordability Modification Programが正しいらしい