とらぬTeslaの皮算用
Jalopnik: Inside the Secret $178 Million Tesla IPO Presentation
- Tesla(と主幹事証券会社)が期待しているのは、シリコンバレー型「技術志向」の投資家。
- 自動車などの「産業志向」の投資家ではない。
- それを裏付ける逸話...
Our attendee: "Someone in the room asked about availability of service, given lack of dealerships. Blank look on Elon's face: 'Well, these cars don't really need service,' he said. 'You don't need, you know, oil changes and things.'"
- 投資家の一人がディーラー数の不足に関して質問をしたところ、Musk CEOは「Teslaの車は保守不要です。オイル交換とか不要なんですよ。」と答えたそうな。
- これは明らかに嘘。そりゃオイル交換はないかもしれないが、電池やモーター回りはこまめな定期点検が必要とされている。
- その辺に突っ込めない投資家達がIPO説明会に呼ばれているわけね。
- そして、Teslaが計画しているディーラー数は「世界に50箇所」。
- Sモデル初年度販売目標が2万台のメーカーが、50箇所しか点検整備拠点を持たない、という計画。
- ロードスターみたいな「半分遊び道具」な車なら、点検整備で数日預けるというのは許されたろう。
- だが、「毎日の足」を狙うSモデルでは、そんなわがままは許されない。
- 「2万台」という販売目標も疑問視されている。
- 目標価格58,000ドル。オプションをつければ、その50%増し程度の価格。安くはない。
- 採算分岐点は12,500台/年と推定される。
- よく言えば野心的、悪く言えば無謀。
おそらくオバマ政権は年収25万ドル以上の世帯への増税はもちろん、それ以下の中産階級からの税金も増やそうとしているようなのである。そして電気自動車市場に参入するのはTeslaだけではない。彼らをどのように迎え撃つのか、投資家に向けた明確な説明はなかったそうである。