Tesla CEOと「真実」との微妙な関係

電気自動車「メーカー」Teslaの最高経営責任者Musk氏を過去一貫して追っているVentureBeatが、Tesla Motors CEO can’t handle the truthという微妙な記事を公開している。「TeslaのCEOは嘘を隠せない」とでも訳せるだろうか。

Musk氏は8日のHuffington Post紙にCorrecting the Record About My Divorceという寄稿をしている。自身の私生活、特に現在裁判所で調停が進行中の離婚話とそれに関わる財産分与などを自ら説明する記事だ。その中でMusk氏はVentureBeatのことを「Silicon Valley's Jayson Blair」と非難している。Jason Blairとは、記事盗用や捏造などが問題になった元NYT記者だ。

そのMusk氏の批判に対し、VentureBeatは「記事は全てMusk氏の裁判所による発言記録や、Tesla経営陣同席の元でのMusk氏へのインタビューを元にしている」と反論。つまり、Musk氏がVentureBeatの記事を「嘘」と指摘するのであれば、彼は法廷で嘘をついているということになる。あるいは自身が発言した内容を覚えていないのかもしれない。

このような感じでVentureBeatはMusk氏の過去の問題発言を並べて整理している。全部は取り上げないけど、いくつか大事な点を。

Roadster/S Model予約金

まだ設計段階のS Modelの予約金を集めるというのもすごい話だが、それだけ一時のTeslaは資金繰りが厳しかったということ。その予約金は万一Teslaが倒産しても返金が保証されるかどうか、Muskしの発言は二転三転している。最終的な結論は「保証されない」とのこと。

Teslaの経営状況

VentureBeatが最も鋭く非難しているのはここ。Musk氏はTeslaの経営状態について嘘をつきすぎている。

  • 2009年の「黒字化」→実際には一ヶ月だけ黒字。しかも数字いじりまくり。
  • GEがTeslaに出資した、という虚偽の話を雑誌取材で述べている。

トヨタとの提携

記者会見ではトヨタとの提携に関して発表しているが、SEC提出資料ではトヨタとの提携は何も決まっていないと申告。

Musk氏は上場企業のCEOとして適正か?

The question now is whether Musk’s past habits will serve him well as the CEO of a publicly traded company. Already, it seems the investors who have entrusted Musk with hundreds of millions of dollars are having doubts. With shares of Tesla having already fallen by nearly half since their post-IPO pop, perhaps Musk’s bubble is finally deflating.

→かなり厳しい批判だわな。