Clenbuterolを投与された牛肉を食べると、ドーピング検査でひっかかることがある。ただし...

Road.cc: Eating clenbuterol tainted meat can lead to failed blood tests says German study, but…

→ドイツにおけるClenbuterol投与牛肉を食べた場合の検査反応研究結果を紹介。

コンタドールのドーピング検査結果は「Clenbuterolを投与された牛肉をTour de France期間中に食べたから」という弁解が通り、無罪となりそうだが... 実際にドイツの研究機関によれば、たしかにClenbuterol汚染された肉を食べた人からも同成分は検出されるらしい。

ただし...

欧州では同薬品を畜産で使うことは禁止されており、スペインの畜産農家組合Asoprovacはコンタドール事件に強く反発している。Asoprovacによれば、「2010年にスペイン国内で実施された薬品検査は14,179回。そして、Clenbuterolは一度も発見されていない。」という。

ちなみに、Clenbuterolを畜産に多用しているのは中国とメキシコ。より少ない飼料で短期間に脂身の少ない牛を育てることができるという。実際、中国から帰ってきた運動選手28人を検査したところ、22人の血液からClenbuterolが検出されており、国際反ドーピグン機構WADAは「中国行っても牛肉食うな」と注意を勧告しているくらいだ。

だが...欧州で肉食ってもClenbuterolが混じっている可能性はゼロに近い。なぜコンタドールは引っかかったのだろう?

El Pais: Tondo predica con el ejemplo(スペイン語)

→最近、スペインで摘発されたドーピング流通網の話。

Movistar所属のXavier Tondo選手の所にEPOなどのドーピング薬品を提供する組織が現れたのだが、同選手はその話をきっぱり断り、迷わず警察に通報。結果、薬物販売組織に捜査の手がかかったわけだが...

El paso que dio Xavier Tondo, profesional catalán, uno de los líderes del equipo Movistar, quien en diciembre pasado recibió un correo electrónico en el que le ofertaban diversas sustancias dopantes (EPO, hormona de crecimiento, nandrolona, clembuterol...) a buen precio.

押収された薬品にはclenbuterolも含まれている。ふ〜む。