続・これはひどいSuicaですね
要件から問題があるというシステムの典型。
Clipper Card’s Dirty Little Secret (Hint: It Can “Go Negative”)
→$2でBART乗り放題、という裏技。
日本のSuicaなどは残高不足になったら改札を通れないよね。自販機や精算機使わないとダメ。だけど、Clipper Cardは「マイナス残高」になれる仕様。本来は、Clipper Cardに紐付けされたクレジットカードから不足分を引き落とすわけだけど、実はClipper Cardはクレジットカードなしでも買える。*1 ということは...
- San Francisco市内のMuni Metro自販機で、現金を使ってClipper Cardを購入。これで匿名性確保。
- Clipper Cardには$2だけ入金。最低金額。カード代も込で一枚あたり$4になる。たくさん買っておけ。
- あとはこの$2カードで乗ればいい。SF市内から空港まで$8.10。改札を出る時に残高不足の警告音が鳴るが「ああ、問題ない」。
- 残高不足のClipper Cardは捨てて、次の$2カードでまた乗れる...
当局もこの問題を把握しているが、どれくらい悪用されているかはまだわかっていない。今のところ、発行された247,700枚のClipper Cardのうち、5%が一度しか使われた形跡がない、ということまでは掴んでいる。かりに5%が$5分悪用されたとして、$61,925の損失。
BART以外でもおそらくこの技は使えるが、乗車中の検札でどういう対応を迫られるかは未知数。誰か試してくれ(笑
追記
Clipperカードは腐ってもICカードなので原価$2ということはないだろう。なので実際の損失はもっと大きいと思われる。
*1:自分は知らなかった