My 2 cents...
ash.さんのコメントにちょっと真面目に答えてみる。
少子化対策だけ取り上げるからよじれる
小泉時代は「骨太の方針」ってのがあって、その方針を元に政策を議論していた。なので、議論がよじれることはなかった。でも、小泉政権末期あたりからその基本方針はどこかにいっちゃって、今の政権は「美しい国」などという、耳触りはやさしいけど空虚な理念しか持ってない。理念が空虚だから、その下での議論は簡単に発散する。少子化問題だって、そこだけ取り上げるからややこしくなる。
少子化が問題なのではない
例の柳沢氏発言は、いくつかある人口減少対策の選択肢を説明せず、いきなり「産めよ殖やせよ」路線に突入しているから反発を呼んでるわけでしょ。機械という言葉を使わなかったとしても、言ってる本質は「産めよ殖やせよ」なんだから、当然女性からは反発食うわな。
問題は少子化じゃなくって、日本人口の減少だ。そこを取り違えて議論するとややこしくなる。そしてその問題への方策はそれほど多くはない。
- (1) 人口減少を避けようのない現象として受け入れる
- (2) 産めよ殖やせよ路線
- (3) 移民受入路線
移民受入でいいじゃん
- (1)はかなりの確率で破綻するでしょ。現時点で、国の借金は(赤ちゃんから老人までひっくるめて)国民一人当たり600万円くらいだっけ? 相続税100%(つまり死んだ人の全財産没収)とか、ものすごい増税とかすれば返せないことはないだろうけど、人口が減る以上は一人当たりの返済額は増えちゃう。まあ、あまり楽しい人生が待っているとは思えない。(でも他に楽しみがなくなるから、戦後の貧乏時代みたいに子供は増えるだろうけどね)
- (2)は当然だけど女性には優しくない。男女平等や女性の社会進出、そしてそれを支援する社会福祉を整備した時点で出産率が低下するのは当然の帰結だったわけ。いまさら埋めよ殖やせよ路線はもう無理っぽい。
- となると(3)の移民受入しか方針は残らない。ただし、なんのポリシーもなく移民を受け入れれば、日本の文化は(今も崩壊し続けているけど)あっという間に崩壊する。