タネを明かしてから手品をしても意味はない -FAS157緩和-
- FAS(Financial Accounting Standards)157という規則がある。
- 保有資産の時価会計規則。
- 日本語解説はFASBにおける新会計基準(FAS157)が参考になる。
- そのFAS157の「規則を緩くしましょう」と、SEC(米証券取引委員会)が言い出した
- ソース: If Market Prices Are Too Low, Ignore Them
- 金融機関保有資産の時価評価が、「金融機関が信じている価格より著しく低い場合」は「金融機関が信じている価格で評価していいよ」ということ。
- 資金繰りに困った金融機関が手持ち資産を叩き売りすることで、同類の資産を保有している金融機関の資産も価値が下がってしまうという悪循環を防止したいらしい。
- でも、これって日本の金融機関が不良資産を隠し続けて傷口を広げたのと同じ結果にならないかね?
- しかも、投資家達は金融機関が抱えている「問題資産」の存在をもう知ってしまっている。
- Bear Stearnsはまさにそれ
- 次はどこかな...
- その上でFAS157を緩くしてもねぇ...
- 決算報告を誰も信用しなくなるだけではないかな。