2010年は電子雑誌元年で、2011年は...そもそも存続できるの?
Monday Note: iPad publishing: time to switch to v2.0経由WWD: Memo Pad: iPad Magazine Sales Drop
- Wired電子版は、6月に100,000ダウンロード。だが、10月・11月は22,500ダウンロード→マイナス78%
- Wired電子版は、紙版の3%にしか満たない。
- Vanity Fairは、8月に10,500ダウンロード。11月は8700ダウンロード。→マイナス17%。
- Vanity Fair電子版は、紙版の1%しか売れてない。
- Glamourは9月に4,301売ったが、20%減が二ヶ月続き、11月は2775冊に。
- GQは健闘。11月は11,000冊販売。だが5月から10月までの平均13,000よりは低下。
電子雑誌は全般的に売上が急低下しているらしい。なぜそうなったのか? Monday Noteの分析は以下のとおり:
- 紙媒体を想定して編集された情報は、紙媒体のほうが読みやすい。
- 動画や対話型チャートはすごいけど、「読む」という行為を阻害する要因。
- さくっとダウンロード出来ない。Wiredはスリム化されたけど700MBある。
- 値付け。なんだかんだいって、出版社自身が紙版を守ろうという態度にあるんじゃないの。
2010年は電子雑誌元年で、2011年は...そもそも存続できるの?
iPadが500万台売れていたとして、その1%も電子雑誌を購読していない、という事実に着目したい。甘く見積もっても0.5%というところか。10万部の電子雑誌を売りたければ、iPadが2000万台普及している必要がある、ということ。
今週開催されるCESでは新iPadや各種Android Tabletが多数発表されるらしいが、新機種がどこまで価格下落を実現するか。爆発的なタブレット普及がなければ、電子雑誌はその離陸を待つことなく一旦は消え去るかもしれない。
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