取付け騒ぎに預金凍結

Freeze Is On In Florida を適当にまとめてみた

米国の公立機関(学校、警察、消防、、、)は運転資金を現金で眠らせずに運用することが多いらしい。ただし預かった税金で損するわけにはいかないので、リスクの低い所に限定している。フロリダの場合、「Local Government Investment Pool」という州営の投資ファンドがあり、そこが安全有利な投資をしている。はずだった。

が、そのLocal Government Investment Poolの投資先にSIV(Structured Investment Vehicle)が含まれていて、一連のサブプライム問題で評価損が発生してしまった。それを知った各自治体が一斉にLocal Government Investment Poolから資金引き出しを図ったため...Local Government Investment Poolは支払いを凍結してしまった...

これって歴史の教科書で習った取付け騒ぎに預金凍結そのものじゃん...

SIV

Structured Investment Vehicle。なんて訳せばいいんだろ。投資目的組織?

上記フロリダの話を解説しているBloomberg記事に興味深い記述発見。

State fund managers looking for more information on SIVs won't find it in SEC filings; there are none. SIVs, which are companies with no employees, aren't required to publicly disclose audited financial statements.

  • SIVは従業員のいない会社
  • 収益状況を公開する必要なし

ってことはSIVを作り出した銀行は、そこに損失を隠す事もできるのね...

追記

上記フロリダでは、教職員への給与支払いができないという深刻な事態に発展した模様。

もしかしたら自分達は1929年に起きた恐慌と同じような現象をライブで楽しめるのかもしれない(無理