ドバイ・追い貸しはろくなことにならない
- 当地では昨日朝から駆け巡っていたドバイのニュース。
参考: ドバイのカレンダー
- 実はドバイは11月26日から12月3日まで連休。
- 12月4日金曜日はイスラムの人たちは礼拝の日。仕事をしてもよいようだが...
- つまり、西側諸国は、実質12月7日までは手がだせない。
- しかもアメリカは26日が休日。27日は株式市場が昼まで。
- HFTがもたらす流動性が減る(あるいは完全に消える)中での全面売りは、どういう事態を引き起こすのだろうか。
- いちおう、ここもみておこう(笑
追記: Gardian(英)紙: Don't expect any sense to emerge from Dubai debacle
- ドバイの混乱がすぐに解決するとは思うな、という記事。
- 鍵は隣接首長国であるアブダビが持っている。
- アブダビは、ドバイの抱える負債の数倍規模の資産を持っているので救済は可能。
- ただ、救済交渉をしたいのであれば、わざわざ10連休の前日に曖昧な声明を発表するようなこともしないでしょ、というのがGardian紙の指摘。
- 低金利で借り入れて無茶な投資を続けてきた国は他にもあるが、特定は容易。
- 投資家達が一斉に出口に殺到するのが怖い、と記事は結んでいる。
But it would also be quite mad to bet on investors behaving calmly. Those IMF warnings linger in the background. After nine months of rising prices, it would be quite rational for investors to bank some gains by selling. 2009 could yet end as it began – with wild markets.
投資家達が冷静に行動するほうに賭けるのは無謀といえよう。IMFはこの種の危機に対しずっと警告を出してきた。(高リスク資産が)9ヶ月連騰してきた今、投資家達は利益確定のために売りに出てくるだろう。2009年は、年初と同じような感じで暮れるかもしれない。市場は荒れる、ということだ。
追記(2): Dubai debt move 'carefully planned': top official
- ドバイ側高官による事情説明。
The government is spearheading the restructuring of this commercial operation in the full knowledge of how the markets would react. We understand the concerns of the market and the creditors in particular.
However we have had to intervene because of the need to take decisive action to address its particular debt burden.
- 金融市場がどう反応するかきちんと読んだ上で、政府主導で(債務返済への)介入を行った、と。
- たぶん、亀井氏あたりがパニック起こして円売りドル買い介入を指示することも読んでるでしょ(笑