潮目が変わったかな?

最近は帰宅後にStockCharts.comを使って株価チャートを表示して遊ぶことが多い。

  • 上記チャートは今週のS&P500 15分足。
  • 不安定。ボラティリティが上昇している。
  • こういうチャートは見ていると萌えてくるね。
  • が、下記$TNX(米国10年債利回り)と比べると...

  • 今日11日は、国債利回りがほぼ一本調子で上昇したにも関わらず、株価には強い下げ圧力がかかった。
  • 以前は、国債利回りの低下(国債価格の低下)は「リスク許容度の上昇」ととらえられ、株式市場に資金が回ったはず。
  • ドル資産およびドルからの逃避が始まっている?
  • だとすると、信用危機ではなく、ドル危機ということになる。

Mishの記事:U.S. Taxpayer Bailout of China Over Fannie Maeを読んで思ったこと

  • Fannie/Freddie救済で一番得をするのはこれらのMBSを大量に保有する中国や日本
  • その費用を負担するのは米国納税者。
  • 米国納税者が受ける恩恵を考えたら...踏み倒すのも一つの手ではある。
  • ただし、Fannie/Freddie経由で米国不動産に投資する物好きはいなくなるであろう。
  • この場合、米国の不動産価格は石器時代並に戻ることになる。

Bad Money

Bad Moneyという本を読んでいる。この本によれば、米国経済は「年間8000億ドル」を海外から借り入れることで回ってきた。その借り入れは国債だったり、Fannie/FreddieのMBSだったり、民間企業の社債だったり、色々。

サブプライム問題で始まった今回の信用危機(そして、もしかしたらドル危機)は、米国の借金依存体質が行くところまで行ってしまった、ということなのかもしれない。

Bad Money: The Inexcusable Failure of American Finance: An Update to Bad Money (A Penguin Group eSpecial from Penguin Books)

Bad Money: The Inexcusable Failure of American Finance: An Update to Bad Money (A Penguin Group eSpecial from Penguin Books)