住宅ローン金利は下がったが...貸す金はない

  • Fed/財務省の必死な介入で、米国における住宅ローンの金利は歴史的に低下した...ことになっている。
  • でも下記のような現実も覚えておこう。

The Bond Buyer: CalHFA Severely Limits Lending

が、上記記事では

SAN FRANCISCO - The largest public housing finance agency in the country has stopped most mortgage lending and is working to deleverage its balance sheet to help it weather the sharpest housing downturn in its three decade history.

のように、融資サービスを停止してしまった、と報じている。CalHFAのサイトでも

  • December 22, 2008 Program Bulletin 2008-40 - Loan Pipeline Honored for Temporarily Suspended CalHFA Programs
  • December 19, 2008 Program Bulletin 2008-39 - Temporary Suspension of CalHFA Programs

と、融資サービスの一時停止が公告されている。

CalHFAは住宅融資に回す資金をカリフォルニア州債市場から調達していたのだけど、Moody'sから格下げをくらうらしく、バランスシートの軽減化に動いている。結果、融資に回す金はなくなり、融資サービス停止に至った、と。

ちなみにHFAによる住宅ローンは審査が厳しく、サブプライムに比べるとデフォルト率は相当低い。にも関わらず、政府系が貸してくれないとなると... 住宅市場回復はあり得ないし、実体経済低迷も長期化するだろうね。