希望が失望に変わるとき

Big Picture: Thoughts on the Continuing Crisis

  • John Mauldin氏による長い記事だが、S&P500のEarningsに関する記述がある。

So, how does that affect total earnings for 2008? The table above shows analyst projections from March of 2007 through today. Notice how they kept falling over time. They are now down 70% from what was expected two years ago. Earnings for 2008 are a paltry $29.57 and dropping. The S&P 500 closed at 868.60. That makes the P/E (price to earnings) ratio 29.4. (I use a decimal to show I have a sense of humor.)

  • 現時点でのEarnings見通しは$29.57
  • つまり、金曜のS&P500 P/E比は29.4となる...

→ちょっとバブってるような...

  • 2009年のEarnings見通しもこの図のように下がっている。
  • 今後、S&P500企業の業績が急激に回復せず、通常の景気後退同様に落ち込むとすれば、6月末時点でのEarningsは$15.90程度と予想される。
  • この数字を先週末のS&P500株価に適用すると、P/E比は54.7にもなってしまう。

→今の株価は、それだけ景気対策への期待がこもっている、と言える。

では、景気対策がうまくいくのかというと...

  • John Mauldin氏がよく使うというこの図と、米国貯蓄率上昇が鍵ではないかと。
  • 図は米国GDP(青)と、MEWを除外したGDP(赤)の比較。
  • MEW=mortgage equity withdrawals。持ち家評価価格の上昇分を担保にお金を借りること。
  • MEWがなければ、米国GDPはずっと1%以下の伸びしかなかった。
  • そして住宅バブル崩壊により、今の米国はMEWの助けを得られない。
  • しかも各世帯は一層の景気後退に備え、消費を控えて貯蓄を増やしている。

→しばらく回復はなさそう。