2010年振り返りと2011年予想
米国だと401kやIRAで自分の年金を確保しないといかんわけで、そりゃ色々考えるようになる。デイトレーダーみたいに頻繁にトレードするわけにはいかない。インデックス連動投信など、一旦買ったら数ヶ月解約できないのもある。なので、どうしても長期的に考えることになる。その拠り所にしているのは理論株価算出ツールだ。これは基本だと思ってる。
理論株価=Earnings*(1 + 期待成長率) / (Risk Free Rate+Equity Premium) *1*2
もっとも、期待成長率もEquity Premiumも「読み」でしかないので「理論株価」というのはちょいとアレだが、まあ長い目で見ればどちらも現実に収束していくはずである。
で、昨年一年を振り返ってみる。2009/12/31のS&P500価格は=1115.10、P/Eは19.61、Earningsは56.86。UST5年は2.7%。これらを当てはめると、2010年初頭でのS&P500株価は「Earningsが50%以上成長する」という期待を持っていたことがわかる。
現実はどうだっただろうか?
2010/12/31のS&P500価格は1257.64、P/Eは15.03、Earningsは83.67。従って、Earningsの伸びは47%。つまり、2010年初頭の株価は確かに一年後の伸びをほぼ織り込んでいた、ということができる。
それでは現在はどうだろう。UST5Yは2.0%、Equity Premiumは6.7%。これらの条件を当てはめると、今のS&P500は2011年に30%のEarnings成長を期待しているということになるのだが...そんな強気になれるだろうか?
この期待が崩れて下方修正されると
- 20%成長なら1154
- 10%成長なら1058
- 5%成長なら1010
- 0%成長なら962
となる。