トヨタの「大人的対応」

masayang2010-03-16

  • 先日、サンディエゴで「プリウス止まらんのじゃ〜」と騒ぎを起こしたおっさん。米国トヨタは非常に「大人な」対応をしている。

ABC: Toyota Dismisses Calif. Man's Runaway Prius Report

  • 米国トヨタによる調査結果発表。
  • 問題のプリウスに残っていた「ログ」から、同プリウスを運転していたJames Sikes氏は「少なくとも250回、アクセルとブレーキを交互に踏んでいる」ことが判明。→プリウスに搭載されている自己診断プログラムは、ペダル操作を最大250回まで蓄積できるらしい。
  • これはJames Sikes氏が加州高速警察隊に対する「背中をシートに押し付けてブレーキを踏んだ」という証言と合致しない。
  • そしてトヨタ側は「Sikes氏のブレーキ操作は軽いものだったはず。一定以上の力でブレーキを踏めばプリウスのエンジン出力は止まるが、そういう事実は残っていない」とも発表。
  • だが、そこまでしか言わない(笑

We have no opinion on his account, what he's been saying, other than the scenario is not consistent with the technical findings.

Sikes氏の信頼性や彼の言ってることに関し、トヨタは特に見解は述べない。ただ、言われている状況と技術的発見の間に整合性が見られないだけだ。

  • プリウスに並走した高速警察隊が「ブレーキの焦げるニオイがした」という証言については、ブレーキパッドが摩耗していたのは事実と認める。ただし、警察側も「なぜそれでプリウスが停止しなかったのかはわからない」としている。
  • 回収後の検査では、同プリウスのブレーキは正常に機能しているという。
  • 問題の2008年プリウスはフロアマットリコールの対象だが、アクセルペダルが張り付いたままになるというリコールの対象にはなってない。
  • Sikes氏は沈黙を守ったまま。