図星をつく

論争・少子化日本 (中公新書ラクレ)

図星をつく、という言葉がある。痛いところを突いちゃう、ということ。突かれたほうは当然痛がるし、反発する。

図星

柳沢厚労相「子供2人が『健全』」でまた反発
柳沢氏:

若い人たちは結婚したい、子供を2人以上持ちたいという(希望を持つ)極めて健全な状況にいる。若者の健全な希望にフィットした政策を出していくことが非常に大事だ

社民党福島党首:

子供が2人以上いない人は健全じゃないのか

俺:

あいかわらず頭悪いなぁ...

子供二人以上が健全、と言われて怒る人達は、子供を二人以上持たない/持てないことになんらかの劣等感や罪悪感を抱いているからじゃないかな。つまりは図星を突かれたわけだ。(こういう書き方されて怒る人は、まさに図星を突かれている(以下、同文...))機械発言の時も同様。[*1]

ただ、ああいう発言で反発する人達がいるのは当然だろう。そこを煽るのが社民党の仕事だ。つまりは、社民党こそ図星を突くプロであって、痛い急所をたくさん知っている。それだけ差別的な思想をバラまいている連中ともいえる。看護婦というと傷つく人がいるから、看護師と言え、というのと似たようなもんだ。結果、看護婦という言葉に罪悪感を持っていなかった人達が、「へぇ、看護婦っていうのは差別なのね」というヘンテコな価値観を受け入れちゃう。

今回の件にしても、子供を持たない/持てない人達はちゃんとした理由があってそうしているわけだから、普通にスルーしてればいいだけのことじゃん。煽りにのっちゃいかんよ。

一方の柳沢氏はちょっとワキが甘いね。今回でストライク二つ目。でも、予算審議のこの時期には絶妙の配置だったのかもしれない。民主党の小沢さんの周辺にでてた煙だって、もうすっかり忘れさられているし。

*1:うちは子供はいないし作る気もないけど、柳沢発言を悪いとは思ってない。ちなみに最初に柳沢発言を見つけたのは嫁さんのほう。「こいつ、良いこと言うじゃん」ってのが第一声。