サンノゼ市の場合

SJ Mercury: San Jose's redevelopment agency releases bleak 2010-11 fiscal budget

サンノゼ市のRedevelopment Agenty(再開発局)が、2011年度予算を発表。税収減少(見通し-3.5%→実績-7.9%)に伴い、予算大幅削減。

  • 2011年度は職員78人のうち、少なくとも12人は削減。
  • 2013年まで悪化はさらに進む見通しで、残り職員も2年で半減に。
  • 通常は5年先までの長期計画をたてるが、「先行き不透明」なため今期は3年先までしか長期計画立てず。

再開発局は不動産税収入に大きく依存している。住宅市場がどんどん落ち込む中、予算が確保できないのは当然であろう。だが、マイナス見通しを更に下回る勢いで住宅市場が悪化していることに注目したい。

米国の日本化? 日本のカリフォルニア化?

デフレが本格化してきた米国を「日本化している」と見る向きも多い。それは間違っていないかもしれない。だが、借入条件が非常に厳しい各州の状況は、日本が今後覚悟しなければならない姿ではなかろうか。特にカリフォルニアは増税という選択肢を住民投票で封じてしまった。あとは歳出削減しかない。福祉だろうがインフラ整備だろうが治安維持だろうが医療だろうが、かたっぱしから切っていくしかないのである。*1

3年かけて、78人→66人→33人、という具合に公務員を切っていく覚悟はできていますか? ということだね。

*1:幸い、義務教育に回す予算は最優先されることが決まっている