殺人未遂で逮捕

これのどこが正当防衛なのか?、の続報。

Canadian Press: Man accused of speeding into pack of cyclist-activists is jailed in southern Brazil

The motorist accused of running down dozens of bike-riding activists in southern Brazil, injuring at least 40 people, has been detained, police said Wednesday.

A police statement says Ricardo Jose Neis was arrested in the city of Porto Alegre after a judge ordered his preventive detention. Prosecutors say they are considering charges of attempted homicide.

→ということで、弁護士の「正当防衛」という主張は通らなかった模様。

言い訳いろいろ

Ricardo Jose Neis容疑者は「集団走行していた自転車が怖かったので」自転車数十台を跳ね飛ばしたと主張したようだが、当地米国でも妙な言い訳をしたひき逃げ犯が存在する。

ひき逃げ犯を許すな・署名運動にご協力を、で紹介したMartin Joel Erzinger容疑者は、自転車を跳ね飛ばして現場から逃走した理由として当初「新車の香りに酔っていた」という主張をした。後にそれは「睡眠時無呼吸症候群による居眠りがあった」という理由に変わり、ひき逃げという扱いではなくなってしまった。

そしてもう一件。こちらはシリコンバレーの話で未だに刑事裁判の決着がついていない。People vs Robert Schiroで紹介したRobert Schiro容疑者は、Ashley Jackson選手をBMWで跳ねて逃走。逮捕まで一年かかったが、当初容疑者はひき逃げに対する有罪を認めていた...高齢であることを考慮して、刑期を一年にするという条件で...

だが、この司法取引はあまりにもひどい、という声が裁判所に多くあつまり、話は白紙に戻る。すなわち、普通のひき逃げ犯として裁かれることになったわけだが、こうなると刑務所に5年ほどぶち込まれることになる。それを避けるためにRobert Schiro被告側はなんとかして減刑をしようと色々試みてきた。最初は、ひき逃げ事件当時に免許停止ではなかった、という話を持ち出したがそれはあっさりと引っ込める。

そして、先日持ち出してきた戦法は「老人性痴呆症だった」という筋書き。痴呆症だったので自転車を跳ねたことも逃げたことも覚えていない、ということにしたいらしい。もちろん、逮捕直後に「一年という条件で有罪を認めた」ことも忘れることにするのだろう。

近いうちに医療関係の診断結果が提出され、裁判所が最終的な判断を下すようだが...素直に罪を認めない連中には本当に腹がたつ。