プラグインハイブリッドの盲点
ニール・ヤング、という歌手がいるそうな。昔々、なんかの歌で一発当てて大金持ちになった。で、自然保護とやらの名目でシリコンバレー西側の山一帯を買い占めて、Bear Gulchという道を私道化してしまった。こいつのおかげで、太平洋側に出るときにみんな大回りを強いられているのである。壮大なガソリンの無駄だ。
そのニール・ヤングは自然保護が大事だということで早くからハイブリッド車を所有していた。ちょっと古い記事だが、その車が燃えてしまったというお話。
NYT: Neil Young’s Hybrid LincVolt Survives Fire
→LincVoltという、古いアメ車をハイブリッドにしてくれる会社の作品。そのLincVolt車に充電している間、電源系から発火。車は燃えたが廃車はまぬがれた模様。
車を動かせるようなでっかいモーターに給電する電池だから、充電でもそれなりの電力を必要とする。例えばPacificEVの電気自動車改造キットの充電装置は120Vで7Aだし、Tesla Roadsterなんかは220V 70Aだ。*1
LincVoltの電池はどうみてもPacificEVよりはでっかいので、充電中にはそれなりの電力が必要とされたはずだ。以下、ニール・ヤングの声明:
The wall charging system was not completely tested and had never been left unattended.
→充電システムは充分テストされていなかったし、目を離すべきではなかった。
みんながみんなプラグインハイブリッドや電気自動車に乗るようになったら、連日のように原発を増設する必要がある、という説もある。それって本当に環境に優しいのかね。
*1:家庭用120Vだと充電に33時間かかる!